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第18回 満喫! 羽後町まるごと満喫ツアー冬の陣 その3

耕作「さあ2日目です! 超☆筋肉痛です!」

金上「昨日は雪の中をかなり歩いたからな・・・」

耕作「今日もあんなんだったらさすがに遭難するからね☆」

金上「ククク・・・安心しろ。今日の予定は酒蔵見学とイチゴ狩りだ・・・!」



『酒蔵見学』



金上「そんなわけで、羽後町の隣にある湯沢市にやってきたぜ」

耕作「風情のある街並みだね~」

金上「ちなみに、ここ湯沢は小野小町の出生地として知られる・・・」

耕作「へぇー! へぇー!」(バンバンバン!)

金上「そしてこれからオレたちがお邪魔する酒蔵は、そんな小野小町にちなんだ銘酒『福小町』を生産している『木村酒造』さんだ」


 木村酒造さまのHP

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                              由緒ある蔵です


金上「ここ木村酒造さんは、1615年創業。湯沢で最も小さく、約400年間も続く由緒ある酒蔵なんだが・・・実は一つの伝承がある」

耕作「ほう?」

金上「大将。1615年が何の年だか、わかるか?」

耕作「いやわかんない」(即答)

金上「大阪夏の陣だ・・・!」

耕作「あー、豊臣家が滅んだやつね?」

金上「その豊臣方の武将に『木村重成』というのがいるんだが、実は木村酒造さんの祖先は、この木村重成の子孫の一人だという・・・!」


木村 重成(きむら しげなり)は、安土桃山時代から江戸時代初期にかけての武将。
一説には木村重茲の子とも言われている。
母の宮内卿局(一説には右京大夫局とも)は豊臣秀頼の乳母となり、重成自身も幼少から秀頼の小姓として育ち、秀頼にとってはほとんど唯一の幼馴染であった。知行3千石。(wikiより)



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耕作「そんなわけでさっそくお邪魔したわけだけど、中には酒造りの歴史にまつわるグッズがずら~っと陳列されてます!」

金上「左上にぶらさがってるのは『杉玉』ってやつだな」

耕作「これって酒蔵の玄関とかでよく見るけど、どういうものなの?」

金上「最初は緑色で、段々茶色になっていくだろ? その色の変化を見て、お客が『そろそろ新酒の飲み頃だな』とわかるっていうことらしいぜ?」

耕作「なるほど! そんな意味があったのか・・・」


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                        様々な酒瓶が並びます


耕作「って、右上! 右上!」

金上「ここ木村酒造さんでは『オリジナルラベル』の制作も受け付けてる。こういう取り組みは販売の勉強になるぜ・・・」



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耕作「ここは?」

金上「『釜場』って場所だ。昔はここで酒米を蒸していた。周囲に並んでるのは『斗瓶』っていって、一升瓶十本分に相当する瓶だな。仮貯蔵するためのものらしいぜ?」



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耕作「おっ! 稲だよ稲!!」

金上「酒米だな。真ん中のやつが『亀の尾』って品種で、これは『夏子の酒』に出てきた『龍錦』のモデルらしい」

耕作「夏子の酒は超感動するし、農薬の問題を社会的にも大きく広めた作品だからオススメです」



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金上「で、見学の後は、お待ちかねの試飲・・・!」

耕作「で・す・が! ぼくらは未成年だし作者は下戸だしで試飲はできません!」

金上「他の参加者の方々は大喜びだったな・・・」




『イチゴ狩り』




耕作「試飲はできなかったけど、そのぶん次で取り戻します! 次はお楽しみのイチゴ狩りだぁー!!」

金上「うちの学校でもイチゴは作ってるからな。どんな違いがあるかも注目・・・!」



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耕作「ここでも西又先生のイラストが!」

金上「今度お邪魔するのは『農事組合法人 こまち野』さまだ・・・!」




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耕作「外はもんのすごい冬だけど、中に入ると一気に春だね!」

金上「直売もしてるし、イートインもできるみたいだな」




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耕作「さあ! さっそくハウスの中に入りますが・・・広い!!」

金上「うちの学校のイチゴハウスが、この一棟に全部入っちまうな・・・」

耕作「まあ・・・うちのは生徒が建てたやつだからね」



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耕作「ふむふむ。品種は『紅ほっぺ』と『とちおとめ』か・・・さすがに『濃姫』はないな・・・」

金上「ありゃ岐阜の外じゃ作れねぇ品種なんだろ? それよか、夏イチゴってのもあるぜ?」

耕作「あー、最近どこもチカラ入れ始めてるよね夏イチゴ。遅ればせながら岐阜でも取り組み始めたけど、北海道なんかは結構前からやってるらしいね」

金上「どういうモンなんだ?」

耕作「日本のイチゴって、だいたい11月~6月くらいが生産の限界なんだよ。それ以上暑くなると作れないんだけど、イチゴってほら、ケーキとかアイスとか、常に一定の需要があるでしょ? 今まではそれをカリフォルニアとかからの輸入で賄ってたけど・・・」

金上「国内で生産しちまおうってわけか」

耕作「単価がキロ2000円とかでね。冬春の倍ですよ倍。それに、夏や秋にもハウスを遊ばせないで済むし・・・すっごく魅力的な作物ではあるんだけど、さすがに美濃地方じゃ難しいんだよなあ。奥美濃とか飛騨なら涼しいからできるっぽいんだけど」

金上「なるほど・・・ククク。金の匂いがするぜ・・・!」



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耕作「うん! やっぱり冬のイチゴは美味しいね!」

金上「イチゴってのは春の果物だと思われてるが、実は糖分を蓄える冬が一番甘くなるからな・・・!」

耕作「ちなみにイチゴはヘタの方から食べると、最後まで甘さを味わえるんだよねー☆」

金上「この『こまち野』さんは、実は建設会社が別事業として行なっている法人なんだぜ?」

耕作「へぇ~! 異業種参入ってやつだ。最近よく聞くよね」

金上「今年で4作目ってことだが・・・味の乗りは十分と見た・・・!」



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耕作「さて、ここでも西又先生のキャラです! 萌え米と同じく、このキャラが登場した時もネットで話題になったよね! やっぱりすごい販促効果だったのかな?」

金上「確かに注文は殺到した! ・・・が、実は大量に販売できた萌え米と違い、それを逃してしまったという・・・!」

耕作「えっ!? どうしてさ?」

金上「回線がパンクするほどホームページにアクセスがあったのはいいんだが、この『こまち野』さんは『完熟』にこだわっている。そのため大量に出荷することはできないし、遠隔地だと配達まで時間がかかって味がボケてしまう恐れがあった・・・」

耕作「なるほど・・・作物によってそういう違いも出てくるわけだね。でも、イチゴの味へのこだわりを押し通したからこそそうなったわけで、生産者としては尊敬するよ」

金上「そこで生きてくるのが、ケーキやアイスなどの加工品だ! これなら売り時を逸しない・・・もちろん、在庫管理等は必要だがな」

耕作「商売って難しいね~・・・ぼくは生産だけやってたいけど、でも今は農家もそんなこと言ってられないしね」



金上「ちなみにイチゴはイメージ的に萌え擬人化(?)しやすい作物らしく、他にも様々な萌えキャラがいる!」


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                              イーたん



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                              湯苺あみ



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                          おとちゃん



耕作「まさにいちご一〇〇%って感じだね!」(とりあえず言ってみた)




『雪国体験・宴会』




耕作「イチゴと一緒にお昼もこまち野さんで食べた後は、わか杉に戻って雪国体験をしました」

金上「一生分くらい雪と戯れたな・・・」



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                         雪遊びの定番、雪中ご当地カルタ取り


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                         ゆきだるま作り。タイトルは『にんにくの神』



耕作「その後、冷えた体を温めるため、温泉に行ったんですが・・・」


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耕作「そこですごいものを見た!!」

金上「ククク・・・羽後は西又先生だけじゃねえ・・・! 夏には『かがり美少女イラストコンテスト』もやってたからな!」

耕作「町全体がこういうイラストに理解があるわけだね」


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                         西又先生のサインもあります


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耕作「お風呂の後はスーパーに寄ったんだけど、ここでも歓迎ムード!」

金上「そして当然のように売られている萌えグッズ・・・!」


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耕作「わか杉に戻ったあとは、みんなで餅つき大会です!」

金上「うちの学校でもお客が来るとよくやるよな」

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耕作「夕食はスキヤキ! しかもこの羽後牛・・・かなり高いランクのお肉だよね!?」

金上「名古屋のスギモトあたりで食べようと思ったら、3枚で6kとかだぜ? それが1人1パックは軽くある・・・!」

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                           サシ入りまくり


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耕作「そんな感じで夜中まで宴会して、翌日、『羽後町宣伝大使任命式』をしていただいたあと、いっぱいおみやげをいただいて帰りました!」

金上「4回にわたった旅行記もこれで終わりだ。関わった皆さんに・・・最大の感謝・・・っ!」


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                          農協のボードに寄せ書き





『総括 ~萌えと農業と町おこし~』




耕作「さて、ここからは今回のツアーについて、ちょっとまとめみたいなことをしてみたいと思います」

金上「『萌え』と『農業』と『町おこし』が一体になった今回のツアー、大将的にはどうだったんだ?」

耕作「素直に、行ってよかったと思ったよ。ツアーそのものも楽しかったし、ツアー参加者の人たちとも仲良くなれたしね」

金上「もともと趣味の合うオタク同士のツアーってことで、気楽さもあったみてぇだな」

耕作「印象的だったのが、町の人たちのフレンドリーさだよね。どこへ行っても本当に大歓迎で・・・」

金上「その町の人たちなんだがな・・・温泉につかりながら町のお年寄りと話す機会があったんだが、萌えグッズに対しては中立的な感じだった。それで若い人たちが来てくれるなら悪くない・・・ってな」

耕作「外の人が騒ぐのは、でも悪いことじゃないわけだよね。おかげで話題になるわけだし」

金上「最近は他にも『萌え』商品が乱立してるから、話題にすらならねぇしな・・・」

耕作「むしろこの羽後町が『萌え』と『農業』の組み合わせの元祖なんだろうけど、最初に西又先生のすごく綺麗なイラストが来ちゃって、未だにそれを超えるものが出てないんだよね。どれも縮小再生産に見えてしまう。最初のインパクトが強すぎて」

金上「主催が『ゲーム会社』と『農協』ってのも見逃せないポイント・・・!」

耕作「流行の最先端を行くゲーム会社と、昔から地元に根を張ってきた農協の2つがいい具合に噛み合った例なんだろうね。すごく伝統を大切にする町だからこそ、『萌え』っていう新しい表現方法に飲み込まれていない」

金上「単に『農作物を売る』じゃなく、『羽後そのものを売り込んでいく』ってスタンス。そこが見える。だから様々なグッズを展開しても、迷走せずにすむ・・・筋が通ってるってこと・・・!」

耕作「ツアー参加者の一人は、実際に羽後町に移住する決意を固めてたからね。最初は町じゃなくて西又先生のファンってだけだったのに、いつのまにか羽後町と農業の魅力の虜になってしまった・・・そんな人が実在するわけだよ」

金上「大将的には、このツアーは大成功だと?」

耕作「ぼくは、羽後町の取り組みはすごく面白いと思ったし、萌え米の出荷量から見ても非常に大きな成功事例だと思う。ただ・・・」

金上「ただ?」

耕作「その成功を他の場所で再現できるかっていうと、難しいんだろうね。『萌え野菜』とか『萌え米』とか、ぼくらが作って果たして売れるか・・・そもそも本当に萌えイラストには農作物の購買意欲を増進させる効果があるのかどうか、まだちょっと判断できない。『話題になったから買ってみる』って層はかなりいただろうし」

金上「それについては、面白いデータがあるぜ」

耕作「ほう?」

金上「これは、ある読者の方から作者に寄せられたデータだ。その方は大学の研究で『萌え米』を取り上げ、秋葉原でアンケートを取った。対象は20代~40代の男女131人だ」

耕作「どんなアンケート?」

金上「4種類の米袋を並べて、『値段と銘柄が同じ場合、どれを手に取るか?』を選んでもらった。デザインは


  『米の写真』

  『文字のみ』

  『米や風景のイラスト』

  『萌えイラスト』


   の4種類だ」

耕作「で、結果は?」

金上「『写真4人』『文字15人』『イラスト39人』『萌え73人』で、萌えが圧倒的だった」

耕作「すごいじゃん!」

金上「ただし、場所が秋葉原だったことや、イラストを描いたのが西又先生っていう超売れっ子だったってのを考慮する必要がある・・・と、アンケートを実施した方は述べている」

耕作「確かに。『米袋が欲しいだけじゃないの?』っていうのは、ネットでもよく聞かれる意見だもんね」

金上「その他に、萌え米を選ばなかった人の意見として『オタクに媚びて嫌だ』『おいしさを感じない』『買うのが恥ずかしい』『絶対買いたいけど、レジの人が女性だったら購入しない』ってのもあったらしい」

耕作「萌えイラストが逆効果になっちゃってる例だね」

金上「『萌え米』を選んだのは約半数。そして残りの半数は萌え米を『選ばなかった』という見方は、意地の悪い視点ではあるが、考慮すべき視点だろうぜ。要するに『萌え』は諸刃の剣になる・・・」

耕作「扱いが非常に難しいんだよなぁ・・・ラノベとかでもそう思うよね。『イラストがあるから買わない』って層は絶対にあるもん。まあイラストがなかったら誰も買ってくれないんだけど・・・」

金上「羽後町の成功の最大の要因は、農協の職員さんや町の偉い人たちが、若者の・・・それも『オタク』と呼ばれてある種の偏見を向けられてきた人々に対して、その声に真摯に耳を傾け、心を開いたところにあるように、オレには思える」

耕作「『オタク相手に一儲けしてやろう』って考えじゃダメだってのは、ぼくもそう思うよ。『羽後の魅力をたくさんの人たちに伝えたい!』っていう気持ちが、西又先生を動かしたんだとも思うし」

金上「商売の本質は、『自分が儲けよう』と思うのではなく『相手に得をさせよう』と思うということ・・・それは町おこしでも農業でも同じ・・・ということ・・・!」

耕作「このツアーで作者が得たもの、感じたものが、4巻にどう生かされてるのか。ぜひ皆さんの目で確かめてみてください!」

金上「要するに『4巻も買ってね♪』ってこった」

耕作「ぶっちゃけすぎだから!!」





 次回更新は7月9日を予定しています。

 そろそろ恒例のアレが・・・?

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by thurinus | 2012-06-18 21:00 | SS


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