第54回 献血コラボ第2弾!!

良田「今回は献血の話だ!」
40「前にも一回やったよね~?」
良田「そのとおり。前回の『のうりん×献血キャンペーン第1弾』は平成26年4月9日~6月30日までの約3ヶ月間行われた」
40「献血してくれた人に、ポスターとしおりをプレゼントしちゃったゾ♪」
良田「その結果、1218名もの方々にキャンペーンに参加していただいた!」
40「すごーい!」
良田「そういうわけで、9月1日から11月30日まで新たに第2弾を行うことになったのだ!」
40「今回はヒロイン四人の書き下ろしポスターで勝負しちゃうゾ♪」
良田「既に8月31日、FC岐阜のホームゲームにて先行配布を行ったが、そこでも4時間で67名もの方々にご協力いただいた! 上々の滑り出しだ!」


40「で、今日は岐阜市の『あかなべ献血ルーム』に来たんだよ~」
良田「ここでは採血だけではなく、血液事業の大切な様々な仕事が行われている。今回はそういった部分もご紹介させていただこう」



40「うわぁ~! ロビーも広くて綺麗~♪」
良田「『献血』と聞くと病院っぽい感じを受けるかもしれませんが、このようにリラックスして読書や喫茶を楽しめるスペースになっているのです。最新の新聞・雑誌・テレビもあります」
40「お菓子もジュースも無料なんだね~」
良田「献血にご協力いただけば、他にもお土産をもらうことができます」

40「どうしてこんなにサービスしてくれるの~?」
良田「献血者数の低下を食い止めるためです」

良田「ご覧いただけば一目瞭然。若年層の献血者数は下降の一途をたどっています」
40「うわー・・・でもでも、高齢化の影響なんじゃないの~? 先生だって昔は若年層だったんだゾ!」
良田「確かにそういう面もあります。しかし岐阜県内の全献血者数を比べてみても、十年前と今とでは大きな開きがあります」

黄色い棒グラフが献血者数。昨年は一気に前年比半分以下になっています
40「ちょっと前はすごく高かったけど、去年は一気に落ちてるね~? 何があったの~?」
良田「最近までは東日本大震災の影響で高い献血者数を維持できていました。震災直後は行列ができるほどの状況だったのですが・・・」
40「でもでも、こんなにいっぱい献血してくれたなら、この時に貯めた血液があるんじゃないの~?」
良田「残念ながら・・・血液は保存ができないのです」
40「ええ~!?」

最も保存期間が短い血小板。なんと採血後4日間しか保存できません!
良田「ですから一気にたくさん献血をしても、血が無駄になってしまいかねない。継続的に血液を確保できるようにせねばならないのです」
40「リピーターを確保しないといけないんだね~」
良田「そして若いうちから献血の習慣をつけてもらう事が一番なのですが・・・」

良田「こちらが、全国における十代の献血率です。岐阜県は3.7%」
40「栃木とか、あと東北が軒並み高いね~。岐阜は平均以下か~・・・」
良田「東海北陸は全てが全国平均以下。特に三重はダントツの最下位です」
40「やばいよ~・・・やばいよ~・・・」

良田「こちらが二十代のデータです。何と岐阜県は下から二番目という屈辱!」
40「岐阜もヤバいけど三重もヤバいよ~・・・」
良田「そして隣の県だからと安心してもいられないのです」
40「どういうこと~?」
良田「実は現在、血液行政はブロック制を取っています。岐阜県だけではなく『東海北陸ブロック』を一つとして活動しています」
40「岐阜、愛知、静岡、三重、福井、石川、富山の七つだね~」
良田「その中心部に位置する愛知県瀬戸市(岐阜と愛知の県境)に『東海北陸ブロック血液センター』を建造し、現在、そこで七県で採血した血液を検査・製剤した上で、七県に分配しているのです」
40「え? じゃあ・・・献血数が少ないところは、多いところに迷惑かけちゃうってこと~?」
良田「そう! ですから各県は『自分で使う分くらいは自分で確保しよう』という意識で頑張っているのです!」

献血運搬車。緊急時には赤色灯を回して走ることができます

適温で保存される血液

血液型ごとにラベルが色分けされ、絶対に間違わないよう工夫されています

運搬中も冷やしておきます

血漿製剤は-20度以下で保存!

運搬もドライアイスで冷やして行います
良田「全国で一年間に輸血で救われる患者さんは約120万人。1日に3300人の方々が血液を必要としていますが、このペースで少子化が進んでいくと、2027年には約101万人分の血液が不足すると予測されています」
40「お年寄りほど輸血を必要とするようになるもんね~。先生も老後を考えると怖くなるよ~・・・」
良田「輸血を必要とする患者さんの85%は50歳以上ですからね」
40「こ、こわい・・・! 歳を取るのが怖い・・・!!」
良田「このまま少子化が進めば、若者の献血率を維持することができても、絶対数が不足してしまいます。より多くの若者が献血してくれるようにせねばならないのですが・・・」
40「先生が学生の頃は、学校に献血バスが来たりしてたけどね~? 最近はやらないの~?」
良田「生徒に何かあった時に問題になるおそれがあるので、最近はあまり行われていないそうです」
40「う~ん・・・まあ確かに教師の立場からすると怖いよね~」
良田「献血は安全な量でしか行われませんが、献血後はやはり身体を休めたほうがいいですからね。午後から体育や実習、部活がある学校では、やはり難しい部分もあるかと思います」
40「献血ルームの営業時間もあるし、学生さんはどうしても休日にしか来られないかな~」
良田「とはいえ献血に必要な時間は1時間以下、平均して40分程度です。400ml献血でも、実際に血を抜いてる時間は6分くらいのもの。それほど時間はかかりません」
40「岐阜まで遊びに行ったついでとか、映画の待ち時間とか、そういう時間を上手に使えばなんとかなりそうだよね~?」
良田「岐阜県は東海北陸ブロックの中で唯一、七つのうち六つもの県と接している。血液センターもすぐ近くだ。もし何かがあったとき、岐阜で多くの血液が用意できる態勢が整っていれば、かなり迅速に動く事ができるだろう」
40「御嶽山の噴火もそうだったけど・・・本当にいつ、どこで、何が起こるかわからないから・・・」
良田「岐阜県ではアニメ『氷菓』からアニメと献血のコラボ事業を開始し、確かな成果を挙げています。二度目の企画である『のうりん』でも多くの方にご協力いただいています」
40「これを切っ掛けに献血してくれた人たちが今後も献血してくれるといいよね~」

事務室で管理されている『のうりん』コラボポスター。出番を待っています

献血バスの予定表。かなりびっちり書き込まれています
良田「そのためにも、今後もこういった企画を継続することが大切でしょう」
40「岐阜って意外とアニメとかラノベとかの舞台になってるもんね~。田舎だからこそ、そういう資源を有効に活用しないと~」
良田「『僕は血液が少ない』とか」
40「『僕らはみんな血が足りなさ荘』とか~?」
良田「最近のラノベだと『女騎士さん、献血行こうよ』とか」
40「四、五年くらい何とかなりそうだよね~」
良田「献血とアニメのコラボもいいが、例えば岐阜県を舞台にした映画や一般小説にまで範囲を伸ばすというのはどうか」
40「イケメンのポスターとかも欲しいかも~♪」
良田「美少女のポスターはもうあります。『岐阜美少女図鑑』とのコラボポスターが、現在岐阜駅や岐阜市内に掲示してあります」
40「え!? じゃあ先生もいずれポスターになっちゃうの~?」
良田「・・・・・・」

岐阜駅に掲示してある岐阜美少女図鑑とのコラボポスター
良田「あと、ゲームもいい。岐阜には世界に誇る『日本一ソフトウェア』があります。ゲームとコラボして、献血したらゲーム内で使えるアイテムがもらえるとか」
40「そういうの楽しいかもね~!」
良田「我々若者が献血をする習慣を付ければ、これから何十年間も献血をし続けてくれる可能性があります。そして次の世代にも、その習慣を伝え続ける可能性がある。きっかけは何でもいいので、ぜひ献血ルームを訪れてみて欲しい!」
40「中年だって負けないゾ☆」
のうりん×献血コラボは11月30日まで。ぜひ献血にご協力ください!
取材をさせていただいた岐阜県赤十字血液センターの皆さま、どうもありがとうございました。
次回更新は11月10日を予定しています
by thurinus
| 2014-10-10 06:30
| SS
若旦那の中に(袋の中が作者)
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